中国への引越荷物
2020/10/9
以前の記事「駐在家族のToDoリスト 駐在が決まってからしたこと」では、中国(上海)への赴任が決まってから出国するまでに、駐在家族が実施した準備・手続きをまとめてみました。
今回は中国駐在準備の中でも、我が家が実際に上海に持って行ったもの(ハンドキャリー・航空便)を紹介します。
上海に持って行ったもの
早速ですが、上海駐在家族の持ち物リストはこちら。
◎:必須
〇:持って行った方が良い
△:現地で調達可能(人によっては持って行った方が良い)
※すべて主観的な意見です
通関情報・危険物に注意
最新の通関情報(持ち込み禁止・制限のある品目)、危険物を必ず確認してください。引越し業者からも、念押しで説明されると思います。
高額なもの、ゴルフセットやカメラ、パソコン等は中国への持ち込みに制限があります。課税対象にもなるため、ご注意を。本は内容によってはNGです。
食品の持ち込みにも、船便と航空便でそれぞれ制限があります。考えるのが面倒なため、自分は引越し荷物に食品は入れませんでした。
航空便の場合、化粧品、洗剤、防虫剤(衣類用も)は危険物になるため、入れないように要注意です。運送業者に誓約書を提出します。
届くまでに時間がかかる
中国での駐在は、まずは夫が一人で赴任してホテル生活をしながら部屋を決定後、家族を招集する流れが多いです。
そのため、夫側は当面のホテル暮らしに必要な荷物を持って行く必要があります。さらに部屋が決まった後も、引越し荷物が手元に到着するまで時間がかかります。
後から合流した妻側も、手続き等の都合で、到着してすぐに荷物を受け取れないかもしれません。自分の場合、航空便でも1週間ほどかかりました。
変圧器がなくても大丈夫?
中国駐在家族の持ち物で定番の変圧器。ですが、我が家は変圧器を持っていかず、中国に住んでからも全く使用していません。
日本の電圧が100Vに対し、中国の電圧は220Vです。そのため、日本仕様の家電製品を変圧器なしで使用すると、大変危険です(220V対応の家電ならOK)。
パソコンやスマホの充電器は中国の電圧にも対応しているため、そのまま利用。その他の家電はドライヤーのみ海外でも使用できるタイプを購入して持って行きました。
※念のため、お手持ちの充電器の電圧範囲を確認してから利用してください、
変換プラグは必要?
ちなみに、日本のコンセントがそのまま挿せる場合がほとんどです。コンセントの形状が合わない場合は、変換プラグや延長ケーブルがスーパー等で購入できます。
家電は現地で調達可能
中国で駐在員家族が借りるような部屋は、ほとんどが家具家電付きです。
ただ、中には炊飯器等の小型家電は置いていない場合もあるため、その場合は借りる前に交渉してみてください。
我が家は部屋を借りる際に電子レンジと炊飯器を付けてもらい、更新時にオーブンの追加をお願いしました(その最中に新型コロナウイルスで部屋に戻れなくなりましたが)。
扇風機、オイルヒーター等は現地で購入しました。通販アプリの淘宝(タオバオ)を利用しています。
そして、我々日本人が心配になるお米事情。中国産のお米(日本品種)を中国製の炊飯器(Panasonic製ですが釜が極薄)で炊いていますが、そこそこ美味しいです。
日本で食べるお米に比べるとどうしても劣ってしまいますが、外食と比べると美味しいです。
空気清浄機は必需品
中国で生活する場合、空気清浄機は必需品です。
外はPM2.5でもやがかかっていることが多いですし、数日家を空けると床が黒い砂みたいなもので汚れます(部屋の密閉性が低いため)。
我が家は会社の方に譲ってもらえたため持ち物リストに入れていませんが、心配な方は日本から持って行った方が良いかもしれません。中国でも購入可能です。
↑のような海外対応(220V)モデルを購入するか、日本仕様品を変圧器を通して使用します。
手荷物で運んだもの
パスポート・入国書類など
これは言わずもがな。絶対にパスポート、入国関係の書類(外国人体格検査記録も)は忘れられません。
引越し荷物を受け取るために、中国入国時に「別送品申告書」にサインをもらう必要もあります。また、自動ゲート利用時はスタンプを貰うのもお忘れなく。運送会社から注意があるため、しっかり確認。
財布(現金・クレジットカード)
Wechat(微信)やAlipay(支付宝)を使って支払いをするには中国の銀行口座が必要です。
※支付宝は旅行者でも利用できる方法もあります(→詳しくはアリババのサイトへ)
基本的には現地で銀行口座を開設するまで現金とクレジットカードで過ごすことになるため、現金は多めに持って行くことをお勧めします。日本円で持って行き、都度両替すればOK。
その間、ホテルに宿泊するにはクレジットカードが必要です(デポジットのため)。
クレジットカードは使えない場合に備えて、2種類以上持って行った方が良いです。特に、JCBは利用できないお店やホテルが多い印象。
個人的なおすすめは利用通知のある楽天カード(→詳細は楽天カードのサイトへ)ですが、日本との行き来が多い場合はJALやANAでカードを作った方がマイルも溜まってお得です。
この辺りは旅行や出張の場合と一緒ですね。
スマホ・PC・充電器
スマホ・パソコン等の貴重品はハンドキャリーの方が安心です。そもそもスマホは引越し荷物として取り扱いできなかったはず。
本
本は検閲対象のため、国名や領土表記には要注意です。ガイドブックは手荷物の方が良いかと。
筆記用具・電子辞書
中国よりも日本の筆記用具の方が使いやすいため持参がおすすめ。
電子辞書は中国語の勉強用に持って行きましたが、なくてもスマホで調べられます。
筆記用具と化粧品は、一時帰国の度に買い足ししています→「一時帰国で買うもの」
眼鏡・コンタクト・常備薬
眼鏡は視力が良くない場合は必需品です。中国でもJINSやZoffで購入できます。
コンタクトレンズと常備薬は、引越し荷物で送ることができませんでした。
化粧品類・シャンプー
上海でも購入できますが、化粧品は価格高めです。日本から持って行くことをお勧めします。
シャンプーは重いため、現地購入に替えました。H&SとかSchwarzkopfシュワルツコフとか、日本とほぼ同じ物が購入できます。
歯磨きセット
歯磨き粉、歯ブラシ、歯間ブラシなど。上海でも購入できますが、まずは使い慣れたものを持って行った方が安心です。
ヘアドライヤー
この機会に海外電圧対応のドライヤーに買い換えました。シャープのプラズマクラスターが出るタイプを愛用しています。高いですが、パナソニックのナノケアもおすすめ↓
生理用品
女性の場合は生理用品を持って行くべきか悩むと思います。
上海の日系スーパーAPITAでは、日本からの輸入品(高い)と中国版(安い)の両方を取り扱っています。結構嵩張るため、なくなったら中国で購入した方がラクです。
数日分の衣服
引越し荷物を受け取るまでの間に着るものを。上海なら、ユニクロ、GU、無印良品(MUJI)で購入することも可能です。
折り畳み傘
中国でも一応購入できますが、使い慣れたものを持参。
スリッパ・メジャー
上海に着いてからダイソー(DAISO)やニトリ(NITORI)でも購入できます。部屋に住み始める時にあると便利です。
出汁・ふりかけ
日系スーパーにいけば、和食用の調味料(日本からの輸入品)も購入可能です。高いし、種類は限られます。
醤油、みそは重いため、中国で購入しています。出汁やふりかけは軽くてかさばらないため持参します。
お土産
会社用に日本で購入したお土産用のお菓子を。とくに事務関係の担当者には、銀行口座の開設や居留許可関連でお世話になるため、用意しておいた方が良いです。
航空便で送ったもの
寝具(布団・毛布・枕)
中国で部屋を借りると家具・家電は備え付けです。ベッドは大きいものが多く、日本から持ってきた寝具とはサイズ合わない場合も。
さらに、部屋が決まってから荷物の受け取りまでタイムラグ(航空便でも1週間かかりました)があったため、上海のニトリで購入しました。
こだわりがない方や、日本で使っていた布団の引き取り手(処分先)がある方は、わざわざ持って行く必要はないかもしれません。
本
全て検閲の対象です。参考書は大丈夫でしたが、歴史や地理関係は難しいかも。
服
普段着や寝間着、嵩張るコートなどは航空便で送りました。中国でも購入できますが、わざわざ購入しなおすのはもったいないため。
クリーニング屋さんもありますが、洗濯機で洗えるものがおすすめ。我が家は中国版NANOXで購入でスーツもニットも洗います。
航空便の場合、防虫剤を抜くのを忘れずに。
かばん・スーツケース・くつ
かばん、スーツケース、くつも普段使っていたものを送りました。
傘・雨具
長靴はあると便利です。雨が降ると所々で道路に水がたまるため(しかも汚い)。もちろん、中国でも購入できます。
調理器具・食器類
中国でも購入できますが、普段使用しているものを持って行きました。
届かない間は料理をしない言い訳ができたため、個人的には引越し荷物(航空便)に入れることをお勧めしたいです。
防災グッズ
防災グッズは、中国に住み始めてから揃えても問題ないと思います。
我が家の防災グッズはこちら→「海外在住者の防災対策は?」
その他
その他、タオルやハンガー、日用品等は持って行きませんでした。上海のニトリ、ダイソー、無印良品、IKEAで購入。
上海にはダイソーは何店舗かあるため、日本人には本当に便利です。10元のため、日本の100円よりは高いです。
梱包時の注意点
引越し荷物の梱包は、リストを作って仕分けしておくと、引越し業者さんが段ボールに詰めてくれます。
服などは事前にビニール袋(ごみ袋など)に入れて仕分けしておくと、段ボール詰めも早く終わるし、雨が降っても中まで濡れないためおすすめです。
まとめ
以上、上海駐在の際に、実際に上海に持って行ったものをまとめてみました。これから駐在準備をする方の参考になれば良いのですが。
実際に中国に行くまでは、あれも必要・これも必要と思っていましたが、住んでみると想像以上に上海では何でも手に入ります。
ただ、愛用品があるとやっぱり生活が快適になるため、可能な範囲で持って行くのがおすすめです。