はじめての中国駐在
2020/10/11
以前の記事「駐在家族のToDoリスト 駐在が決まってからしたこと」では、中国(上海)への赴任が決まってから出国するまでに、駐在家族が実施した準備・手続きをまとめてみました。
上海赴任後にしたこと
ここでは、実際に上海に赴任してから必要だったことをまとめてみました。
赴任~部屋が決まるまで
- 工作許可・居留許可証の取得(駐在員)
- 銀行口座の開設
- スマホ・SIM契約
- Wechat(微信)Alipay(支付宝)登録
- 部屋探し
第一関門は銀行口座の開設
駐在員の場合、スマホは予め会社から支給される場合が多いかと思います。
もし海外で利用できるスマホがない場合は、日本のスマホを海外で利用できる状態にしておくか、SIMを購入しておくと便利です。
工作許可・居留許可証が無事に無事に発行されると、銀行口座の開設が可能になります。
銀行口座ができると、ようやくWechat(微信)やAlipay(支付宝)が利用できるようになります。口座情報やパスポート情報などを登録する必要あり。
※ここまでは基本的に、会社の方が付き添ってくれると思います。
※口座ができるまでの間、支付宝は旅行者向けサービスあり(→詳しくはアリババのサイトへ)
中国での部屋決め
そして、重要な部屋探し。日本語を話せる不動産屋さんと一緒に何軒か廻ります。
夫1人で1日で部屋を決めなければならない場合もあるため、最低限譲れないポイントを家族で擦り合わせしておくことをお勧めします。
我が家の部屋選びの基準は下記。
- 浄水器を付けてもらえる
- 5階以上(虫が怖いため)
- ゴミが捨てやすい(けれどゴミ捨て場の近くは嫌)
- バスルームに浴槽がある
- トイレに紙が流せる
※家電・家具は借りる際に要交渉です。
上記を優先した結果、日当たりや家具は妥協しました。
部屋が決まってからすること
- 日用品・寝具の買い出し
- WiFi契約
- VPN契約
- 引越し荷物の受け取り
- 部屋の修繕依頼(見つけ次第)
DAISO・NITORIが便利
家具は備え付けですが、掃除道具や日用品・寝具は自分で揃えなければなりません。
中国に来たばかりの頃は、どんなお店に行けばよいの?淘宝(タオバオ)で何でも買えるって聞いたけど使い方は?と悩むかもしれません。
上海であれば、まずはダイソー(DAISO)、ニトリ(NITORI)、日系スーパー(APITA、高島屋など)に行ってみてください。これらが近くに無ければカルフール(Carrefour)でも。ほとんどの物が揃います。
引越しで持って行った荷物はこちらで紹介しています→「上海に持って行ったもの」
WiFiとVPN
WiFiは不動産屋さんにお願いして契約しました。
最初のうちはVPNなしで生活していましたが、LINEやGoogleが使えないのはやっぱり不便でした。今悩んでいるVPNはこの4つ。
いずれも月1000円程度です。Nord VPNはこの中で一番安いのですが、中国に着いてからは契約できないかもしれません。
小さいトラブルは当たり前
また、中国で部屋を借りると、ぱっと見は綺麗なのですが、住んでいるうちに水漏れ、穴などが分かってきます。
皆さん仕事が早いため、修繕依頼の連絡をするとすぐに修繕業者さんが来て直してくれます。
日本では遠慮して我慢しながら使う場合が多いかもしれませんが、中国の部屋ではすぐに不調が多発するため(部屋が古いせいかもしれませんが)、あまり我慢しすぎずに不動産屋さんに相談するようにしています。
家族が中国に来てからすること
- 臨時宿泊登記
- スマホ契約(帯同家族)
- 居留許可証の取得(帯同家族)
- 子供がいる場合は学校の手続きなど
- 在留届の提出
- 海外医療通訳サービス登録
臨時宿泊登記は必須
外国人が中国に滞在する場合、着いてから24時間以内に、管轄の派出所に出向いて「臨時宿泊登記」の手続きを行う必要があります。
知人宅・民泊などに宿泊する場合や賃貸契約を結びマンション・アパートに居住する場合も必要です。
必要な書類は下記。
- 本人の旅券(又は居留証)
- 家主の身分証、外国人の場合は旅券(又は居留証)
- (賃貸の場合)賃貸契約書
- その他、家の登記簿などが必要になる場合も
オンラインでも臨時宿泊登記が可能です。在上海日本国総領事館が日本語で登記方法をまとめてくれています→https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/files/100017774.pdf
ホテルに宿泊する場合は、ホテル側で臨時宿泊登記をしてくれます(外国人OKのホテルの場合)。
我が家は不動産屋さんに全てお願いしました。
スマホ契約
中国ではスマホなしで生活できません。スマホを契約した流れはこちらで紹介しています→「海外移住時のスマホ選択」
帯同家族がWechat、Alipayを利用する場合、自分のパスポート情報と夫の銀行口座情報で登録するか、アプリ上で夫から送金してもらいます。
在留届けも忘れずに
家族全員の在留届の提出も忘れずに。
在留届もオンラインで提出可能です。詳しくは在上海日本国総領事館のWEBサイトへ→https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/taizai/index002.html"
登録しておくと上海領事館からのメールを受け取れます。新型コロナウイルス関連の情報も日本語で送ってくれたため便利でした。
まとめ
以上、上海に赴任してからすることをまとめてみました。
特に駐在員の方は、仕事も手続きもすることが多くて大変かもしれません。ですが、居留・工作許可証を入手して銀行口座が開設できると、スマホでWechat(微信)Alipay(支付宝)が使えるようになり、一気に生活しやすくなると思います。
他にも部屋選び、WiFi等の生活環境の準備、臨時宿泊登記、在留届の提出なども必要です。周りの助けを借りながら、ぜひ家族全員で協力して乗り越えてください。
※新型コロナウイルスの影響で、入国時の隔離以外にも上記内容に変更があるかもしれません。ぜひ中国側の担当者に確認しながら進めてください。