ついに上海へ
2020/11/07
ようやく上海の自宅まで帰ることができました。今回はこれから中国に出発する方の参考になればと、中国への出国~ホテル隔離までの流れをまとめてみました。
初日は記入する書類の数も多く、中国語が苦手だと疲れてしまうかもしれません。体調と準備を万全にして向かってください。
出国に向けた準備はこちらで紹介しています→「中国行きToDoリスト」
ただし、この時から中国入国に関する規制が変わっている(抗体検査・帯同ビザ等)のため、出国前に在上海日本国総領事館のWEBサイトで最新の情報を確認してください→https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
出国~ホテル隔離の流れ
- チェックイン
- QRコード読み取り
- 出国審査
- 機内搭乗
- 上海浦東空港に到着
- 検体容器の受け取り
- 核酸検体採取(PCR検査)
- 検温
- 入国審査
- 荷物回収
- QRコード読み取り
- 地区ごとに移動
- バス待機
- ホテルへ移動
- 書類記入・チェックイン
- 部屋に移動
チェックイン
まずはカウンター前の列へ。並んでいる間に、検温と中国の連絡先を書く紙、中国への出発するお客様向け案内用紙が渡されます。
この時点では座席クラスに関係なく列に並びます。途中から座席クラスに分かれますが、2時間前でも多くの人が並んでいたため(しかも荷物が多く混雑)、時間に余裕を持っていった方が安心です。
QRコード読み取り
チェックインのエリアから出る際に、QRコードの提示が必要でした。
「您的健康申报码」のQRコードを読み取り、座席・連絡先などを記入して自分のコードがでたら完成。
※ここに限らず、QRコードはスクリーンショットを取っておくことをお勧めします。
出国審査
荷物チェック、ボディチェックの後に出国ゲートへ。
中国入国後に居留許可申請等を行う場合、自動ゲートを使った後にスタンプを貰うのをお忘れなく。
また、出国審査後の免税店は開いているお店が限られてたため、事前にご確認を。ラウンジは利用できました。
機内搭乗
機内食はありますが、食事の量はやや少なめです。
空港到着~ホテル移動まで長時間待つ場合もあるため、心配な方は軽食を買って行った方が良いかもしれません。長寧区では水とパンが貰えたため不要でしたが。
機内ではいつも通りに入国カードを記入します。
※ただし今回は入国審査の際に、入国カードのサイン左横に中国での電話番号を書くように指示されました(後述)
上海浦東空港に到着
呼ばれた人から飛行機の外へ移動しました。降りてすぐに防護服を着た方へパスポート、ビザ、航空券を提示します。
我が家は最初に降りるグループだったため、この後の工程は並ばずに進めました。
検体容器の受け取り
椅子に座った方に、核酸検査の用紙にサインするように指示を受けます。用紙と検体容器を受け取り、検体採取場所へ移動。
核酸検体採取(PCR検査)
核酸検査場所に着いたら、パスポートと航班を確認されます。
ここでは両鼻の検査でした。検査員の方は優しかったのですが、結構奥まで長い時間入れます(涙が出ます)。
この辺りでは基本的に写真撮影禁止です。
検温
検温エリアを通過して、核酸検査の用紙を提出します。
入国審査
入国審査はいつもとほとんど変わらず。
相違点は、入国カードのサイン左横に中国の電話番号を記入するように指示されただけでした。
荷物回収
荷物の受け取りもいつも通り。
QRコード読み取り
地区ごとの待機場所へ移動する間に、「T2航站楼旅客信息输入二维码」のQRコードを読み取るように指示を受けます。
ここでも必要事項を入力して、表示されたバーコードをスクリーンショットで保存しておきます。
待機場所到着時、バスへの移動時にもこのコードを使用しました。
地区ごとに移動
目的地の表示に従って移動します。
地区の待機場所に到着したら、先程のバーコード、パスポート、航空券を提示します。
バス待機
待機場所でバスの出発時刻まで待機。
長寧区では地区の担当者の方が椅子や水のPETボトル、パンを用意してくれました。本当に感謝。
待機場所の近くにトイレや自動販売機もあります。夕方は少し冷えるため、羽織るものを持って行くことをお勧めします。
今回は約6時間待ちでしたが、地区や到着時刻によって待機時間は変わると思います。浦東新区は1日に何度もバスが出ていました。
ホテルへ移動
バスの出発時刻になると呼びかけがかかるので、荷物を持って移動します。
パスポートと先程のバーコードを提示したスマホを渡し、パスポートにバーコードのシールを貼って返却してもらいました。
エレベーターで外に出て、バスに乗車します。バスに乗る前まで、荷物用カートは利用できました。
書類記入・チェックイン
バスがホテルに到着すると、防護服を着た担当者からチェックインの説明があります。
書類4枚セットが配布されるため、バスの中で記入します。家族で同室を希望する方はここで担当者に依頼。
書類の記入が終わったら、登记のQRコードを見せてもらえるため、スキャンして同様の内容を記入します(日本語あり)。
※もしも子供がいたり妊娠や高齢等の事情で自宅隔離を希望する場合、ここで担当者に相談して、隔離の分類を用紙に記入します。
見た目で分かりにくい妊娠や病気の場合は、証明書(医師の診断書など)がある方が説明がスムーズです。
部屋に移動
その後はバスを降りて、ホテルの隔離専用入口で書類を提出、ゴミ袋と消毒薬を受け取ります。
家族同室や自宅隔離を希望する場合は、ここで別の書類にサインが必要でした。
荷物はフロア毎にまとめておくと、自分の部屋のあるエレベーター前まで運んできれます。
ただし、荷物に消毒薬をかけるため、濡れたら困るものはビニールに入れておくことをお勧めします。
部屋までは階段で移動して、エレベーター前から荷物を回収。部屋に着いたらまず不具合がないか確認して、問題があれば部屋変更を依頼します。
ツインの部屋はこんな感じでした。
部屋には水が2ダース置いてありました。初日は夜到着で夕食なしだったため、軽く食べられるものを持って行った方が良いかもしれません。
ちなみに、ホテル隔離中の食事は、現地の社員食堂を食べたことがある方なら問題なく食べられると思います。我が家はホテル提供のお弁当のみで、日本から持ってきた食品はほとんど食べずに過ごしました。
用意しておいた方が良いもの
- 連絡先メモ
- 翻訳アプリ
連絡先メモ
中国での自分の連絡先(電話番号)、住所、中国にいる知り合いの連絡先(家族・会社の電話番号)、パスポート番号、渡航歴、フライトNo.、座席は何度も記入します。
すぐに確認できるように、スマホのメモ等に保存しておくことをお勧めします。
翻訳アプリ
もし中国語に自信がない場合は、翻訳アプリ(百度翻译など使用できる状態で)は必須です。
基本的に中国についてからの説明は全て中国語です。翻訳アプリを使えば、担当者に疑問点を直接聞くことができます。
一部の担当者は英語も話してくれますし、親切な日本人が近くにいれば教えてもらえるかもしれませんが。。
まとめ
以上、2020年11月初旬時点での中国への出国~ホテル隔離までの流れと用意しておいた方が良いものをまとめてみました。
上海に着いてから現在も、多くの方々が隔離のために動いてくれています。しかも、もしかしたら感染しているかもしれない人間に対しても、人として丁寧に接してくれます。
感染対策の徹底に感心すると同時に、本当に有難い気持ちです。迷惑をかけないよう、残りの隔離生活を過ごしていかないと。
これから中国へ出発する方にとって、少しでも参考になれば幸いです。